Alteryx Analytics App:リストから複数項目を選択する
DI部の兼本です。
Alteryxには、Analytics Appという作成したワークフローをアプリケーション化する機能があります。
Analytics Appは色々な使い方ができるのですが、今回はピンポイントでリストから複数の項目を選択する方法をご紹介します。
それではやってみます。
今回はデータとして、Tableau社が提供している「Superstore」のサンプルデータを利用させていただきました。
Superstoreサンプルデータ(不具合修正版) | Tableau Community
まずは通常のワークフローを作成してみます。
サンプルデータはExcel形式で提供されており、さまざまな情報を含んでいますが、今回は「Orders」シートのデータを使います。
そのまま使ってもいいのですが、フィールドがたくさんあるとわかりにくいので、事前に「サマライズ」ツールで「製品カテゴリ」ごとの売上の和を出力するようにします。
製品カテゴリとして「テクノロジー」、「事務用品」、「家具」の3つがあることがわかりますね。
では、製品カテゴリをフィルタして「家具」のデータだけ表示するようにします。ついでにデータ出力もしておきましょう。
基本フィルタで、「[製品カテゴリ] = "家具"」としたいところですが、今回はあとで複数のアイテムを選択できるようにしたいので、「value IN(...)」を使います。
[製品カテゴリー] IN ("家具")
これを実行すると以下のような出力を得ることができました。ちゃんと「家具」だけにフィルタされていますね。
ワークフローのAnalytics App化
次に、ワークフローに「インターフェース」カテゴリのツールを配置して、Analytics Appにします。
今回のケースでは「フィルタ」ツールの値を更新したいので。以下のような接続にします。
「リスト」ツールには検索条件として使用する選択肢を作成します。今回はアイテムを直接入力しています。
また、選択した項目を「value IN (...)」の条件として使用するため、「カスタムリストを生成する」オプションを選択しておきます。
続いて「アクション」ツールのプロパティです。
「アクション」ツールではアクションタイプとして「値の更新(既定)」を選択し、更新する値として「Expression-value」を選択します。
さらに「特定の文字列を置き換えます」チェックボックスを有効にした上で、フィールドに「"家具"」という文字列のみを入力しておきます。
インターフェースツールで行った設定が今回のポイントで、「リスト」ツールで選んだ選択肢をもとに「"家具","テクノロジー"」といった文字列を生成し、「フィルタ」ツールに規定値として入力されている検索条件の「"家具"」の部分を生成した文字列を置き換えることで、複数アイテムでの検索を実現しています。
実際にAnalytics Appを実行すると、以下のようなダイアログが表示されます。
複数の条件を選択して実行すると、めでたく指定した条件と一致する結果を得ることができました。
まとめ
いかがでしたか。今回はAnalytics Appでリストから複数のアイテムを選択する方法についてご紹介いたしました。
Analytics Appを使うとワークフローの使い方の幅を広げることができますので、ぜひ色々と試していただければと思います。
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